2019.08.15

ベーシックケアとは?

外側のみの基本的な色修復としてベーシックケアは外観(外側)を気にされるお客様に一番人気のメニューですが、

「ベーシックケア(外側全体色修復)って何をするの?」

とお客様から聞かれることがあるので、どんな事をしているのかご紹介します!

 

①クレンジングで表面のシミ、油ヨゴレなどを出来るだけ除去していきます。

この工程を怠ってしまうと色を入れていく上でとても入りずらくなってしまったり、仕上がりの品質が悪くなってしまいますので当店では最も気にしながら作業します。

 

②保湿によって油分や栄養分などを補給させます。

革バッグとはいえ、人間の肌と同じように保湿してあげないとカサカサになってしまいますからね。

 

③革の状態に応じて傷やスレ箇所を補修します。

革専用の資材を使用し下処理をしっかり行います。

 

④着彩作業に移ります。

まずは元の色が残っていそうな箇所を探し、その部分に合わせて専用塗料を混ぜ合わせ同じ色を作ります。黒いバッグでも原色の黒だけでは元の色にならないので、他の色も混ぜて作るんですよ!また、器の中では同じ色が出来たと思っても、実際に革に塗ってみると微妙に違うこともあるので、そういった革の性質なども加味して色を作っていきます。

エルメス専任職人は革の性質やダメージ具合なども考え、難なく同じ色を作りますが、新人のうちは色が出来るまで作っては捨てを繰り返す一番難しい所です。

色が完成したら、職人の感覚で色の入り方を見分け、さまざまな着彩方法からバッグの状態に応じて着彩していきます。色の入りやすい箇所や入りにくい箇所、濃くなりやすい箇所などを見分けながら、元の色に復元にし、しっかり色を定着させます。

 

⑤最後に艶調整をして修復完了です。

 

お客様の中には、他店さんで出された工程をそれぞれのメニューだと思われ、「御社では〇〇の工程はないんですか?」と聞かれることが度々ありますが、色修復する上で①~⑤は最低限必要な工程ですので、当店では工程を一つ一つ記載するのではなく、「ベーシックケア」としてご案内しております。

順番は状態や革によって違う場合もありますが、

ただ塗るだけではないのでご安心ください!

 

最近は手軽に塗れる革用顔料も市販されていて、器用なお客様はご自身で補色される方もいらっしゃいます。

手軽に安く塗るには良い物だと思いますが、ものによっては数か月でひび割れてしまった!色が合わずにまだらになってしまった!とご相談頂く事がこの頃増えて来ました。

塗る前にご相談頂けたら何とかなったかも・・・という状態も少なくないですので、長く使いたいな・・・と思う品物はぜひご自身で塗られる前にご相談くださいね。